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広島教会
伝道メディア 藤川 裕子

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『佼成』会長法話(平成25年1月号)

鈴木教会長ご講話の要旨

 会長先生は年頭ご法話(佼成新聞
16日号)で、特に「実践」ということを強調されています。

 開祖さまを見倣い、お手本として、我々の日常生活の中で仏道を実践しよう、と書かれています。ここにいる皆さんも、仏の自覚に立てますように学ばせていただきましょう。


 

『佼成』1月号 会長法話『ありのままに観る』を拝読して

 

 皆さん、ものごとをありのままに観られますか? いろいろなサングラスをかけて見ていませんか。

 仏教では観ることが大事にされ、観音経にも五観が説かれています。それは、「真観」「清浄観」「広大智慧観」「悲観」「慈観」です。

  真観」     :とらわれることは一つもない。

  ・「清浄観」   :我(が)という濁りがない。無明・自我の闇を取る。

  ・「広大智慧観」:すべての存在は一つだよ。

  ・「悲観」     :困っている人、苦しんでいる人に手を差し伸べよう。

  ・「慈観」     :ふれあう人、皆幸せにしようという慈悲。

 我々も、五観でもって世界が観られるようになる、それも大きな目標だと思います。

 

〈心機一転の機会〉

 

 皆さんも年頭にあたり、心機一転、今年はこういう風に生きようと願っていますか?

 ものごとの見方や受け止め方を根本的に変えるには、基本信行をおこない、良き「書」にふれることです。開祖さま、会長先生のご著書をひもといて、繰り返し拝読していくと、いつしか習い性となっていきます。

 

 「人生は苦もあれば楽もある」、「裏を見せ 表を見せて 散るもみじ」

 人生は苦と楽が交互に起きます。苦楽と見えるものすべて仏さまのプレゼント、と繰り返し教えて頂いています。悩み苦しみが起きた時は、法華経の如来寿量品の教えをしっかり自分のものとして身につけるチャンスではないでしょうか。

 いろいろなことがあっても、全部仏さまのプレゼントだよという、ものの見方・考え方が身に付くと、我々はどんなことが出てきても挫けることがない、心機一転した心を継続していくことができます。

 

 そして、会長先生は「私たちは感情をまじえて目の前のできごとを見がちです」とおっしゃっています。

 感情というと五つの心があり、「喜ぶ心」「怒る心」「哀しむ心」「楽しむ心」「恨む心」だそうです。

 喜ぶ心、楽しむ心はいいですが、怒りや恨みの心はなるべく無くしたいものです。辞書で感情表現を調べるといっぱいあります。感情をまじえずに、というのはほぼ不可能でしょう。


 皆さん方の中にも短気な人、怒りっぽい人もいます。でも今はどうですか? 
「怒りを出してみろ!」と言っても出てこない。いつ出てきますか?
 だいたい自分の思い通りにならないと怒ります。でも、怒りはずっと続くかというと続かないですよ。
 我々は「煩悩即菩提」といって、煩悩を否定はしていないが、でもほどほどに、やりすぎてはいけないですね。お坊さんたちは、怒りが出てくると見つめて消す修行をされます。私たちは、感情そのものはなくせないが、もしそのような機会があれば、一度怒りを見つめてみてください。

 

〈喜びの光を当てる〉

 

 星野富弘(ほしの とみひろ)さんという方は、頸椎骨折で全身麻痺ですが、口で絵筆をとって素晴らしい絵や言葉を紡ぎだしておられます。彼は初めて絵を描こうと思ったとき、「あれ、今まで対象をよく見ていなかったな」と思ったそうです。美しい花を描こうとすると、一日でも観察しないと描けないそうです。じっと観るとそのものの本当の姿があらわになってくるようです。
 
 皆さんも美しいものにふれて、じっと花を観ると違うものが観えてくる、また風の音、虫の音などもじっと聴いていると何か観えてきそうですね。

 

 私たちがありのままに観ることは難しいなということの事実をおさえて考えてみましょう。
 お手取りやお導きの時、我々はつい、ああすればいい、こうすればいいと言いがちですが、聞いている方にとっては余計なお世話だと思います。

 その人の悩みや苦しみを聴いて本当に共感する、そこに良いとか悪いとか主観的判断を置かないで、「あなたは今そういうことで苦しんでいるんだよね。つらいね。」というように寄り添うのがいいのではないでしょうか。それが観音さまの五観(真観・清浄観・広大智慧観・悲観・慈観)という見方になるのではないかと思います。

 

 「教え」によって、ものの見方・考え方が少しずつ変化していき、どんなことも前向きに、楽観的、肯定的、積極的になると、環境がどうであろうとその人は幸せになると思います。どのような状況にあっても、「私は幸せよ。幸せよ。」と言っていると、幸せしか来なくなってしまいます。

 「為さざるは受くることなし」といいますが、我々の心で思うこと、言葉がけ、これによって人生は決まるのですよ。極楽世界のような心境で生きるためには、感謝の心、前向きに受ける心、言葉がけも積極的、前向きになる、そうすれば幸せ間違いなし。「私は幸せ」、「私は幸せ」ということになります。

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 今年は、心も言葉がけも行ないも「ありがたい」「私は幸せ」「あなたは素敵」「ありがとう」そういう言葉がけしかしない。そして、愚痴は言わないこと。

 今は皆さん美しい顔しているけど、深層意識にはいろんな心が隠れていますからね。そんな心が出てきたら「仏さま、申し訳ございません。私の潜在意識の中のどういうものが原因となってこんな言葉が出てきたり、こんな思いになるんでしょうか。どうかそんな思いを消してください、仏さま。」と、見つめて懺悔しましょう。


 そして普段は、ありがたい、感謝、ほめる、前向き、積極的、肯定的、そういうものの見方・考え方で、今年一年を送ってみたいと思います。皆さん、よろしいでしょうか。



平成25年1月15日 釈迦牟尼仏ご命日(布薩の日)にて


朔日参り(会長法話) | 23:06:01 | コメント(0)
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